本の内容紹介
今回ご紹介するのは、Newspicks初代編集長である
佐々木紀彦さん著の『編集思考』という本です。
編集という言葉を辞書で引いてみると、「一定の方針のもとに、いろいろな材料を集めて新聞・雑誌・書物などを作ること。」となっています。
『編集思考』では、この材料の選び方、かけ合わせ方、届け方、深め方
の具体的な方法とその重要性について書かれているのです。
現代のヒット商品は全て材料のかけ合わせによって、生み出されています。
(例えば、電話×PC×ネット=iPhoneとか。)
編集思考を身につければ、どんどん新しいアイデアが湧いてきて、
仕事や人生がとても面白いものになるかもしれんね!
本の目次
第1章 「縦割り」の時代から「横串」の時代へ
第2章 編集思考とは何か
第3章 ニューズピックスの編集思考
第4章 世界最先端企業の編集思考(ネットフリックス、ディズニー、WeWork)
第5章 編集思考の鍛え方
第6章 日本を編集する
どんな人におすすめ?
『編集思考』がおすすめなのは、以下のような方。
・新規事業や新商品企画を担当している人。
・自由に、自分らしく働きたいと考えている人。
・これからのキャリアに悩んでいる人。
・イノベーションを起こしたいと考えている人。
『編集思考』3つのポイント!
『編集思考』のポイントを3つにまとめてみました。
1. 縦割り→横串へ
日本の組織には負けパターンがあります。それは、「縦割り病」です。
本書では、日本人は縦割り病であると書いてあります。
全体ではなく、自己の利益のみを追い求めてしまう状態のことを言います。
そして、その原因は以下の3つ。
- 人材の多様性の乏しさ …偏差値、男女、地域で分かれ過ぎた教育のシステム
- 大学教育のあり方…複数学部の選考ができない
- 日本型企業のカルチャー…部署内、会社内の付き合いのみ
これらの問題を打破するために、あらゆるものを掛けあわすことが出来る、
横串を意識したつながりが必要になってくるのです。
2. 編集思考のステップ
本書では、編集思考は以下の4つのステップに分けられるとされています。
ステップ1:セレクト(選ぶ)
ステップ2:コネクト(つなげる)
ステップ3:プロモート(届ける)
ステップ4:エンゲージ(深める)
この4ステップそれぞれの具体的方法は、是非本を読んでご確認頂きたいのですが、
面白かったのは、この編集思考の観点から、最先端企業の戦略を紐解いているところ。
ネットフリックス、ディズニー、WeWorkなどの企業をピックアップして
紹介しており、なかなかに興味深い内容でした。
3. 編集思考を磨くために
本書では、編集思考を磨くために、6つの方法が紹介されています。
行動1:古典を読み込む
行動2:歴史を血肉とする
行動3:西洋思想を学び、東洋思想を見つめ直す
行動4:アウェーな地に遠征する
行動5:聞き上手になる
行動6:毒と冷淡さをもつ
上記の方法を実践して、編集思考に磨きをかけて、
新しいものを生み出しましょう!
一言まとめ
本の詳細情報
書籍名:異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考
著者:佐々木紀彦
出版社:NewsPicksパブリッシング
初版発行: 2019年10月
ページ数:312ページ